しょっかんの研究所

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低カロリーのマヨネーズ、何が違う?

ふつうのマヨネーズと低カロリータイプ。なんとなく「軽い」気がしますが、その差は測れるのでしょうか。しかも温度によって変わるのでしょうか。

やったこと

マヨネーズは押しても割れません。こういうものは、ゆっくり一定の速さでかき混ぜるように流して、 「どのくらい流れにくいか(粘度)」と「どのくらい形を保とうとするか(弾性)」を測ります。

ふつうのマヨネーズと低カロリータイプを、10 度・20 度・30 度・40 度の 4 つの温度で測りました。

わかったこと

1.01.52.02.53.0102030403.042.281.851.66ねばりの強さ1.571.501.201.16はねかえる力温度 [℃]マヨネーズは何倍か(1.0 なら同じ)
マヨネーズが低カロリータイプの何倍かを、温度ごとに出したもの。1.0 まで下がれば「2 つは同じ」という意味です。ねばりの強さ(だいだい色)は 3.0 倍から 1.7 倍まで坂を下り、冷蔵庫の温度では大きく違う差が、40 度ではぐっと縮みます。近づくのは、マヨネーズが温まってさらっとしていくのと同時に、低カロリータイプが温度とともにねばってくるからです。はねかえる力(青)も 1.6 倍から 1.2 倍へ近づきますが、こちらはマヨネーズの側が下がるだけで、低カロリータイプはほとんど動きません。

冷たいうちは、ふつうのマヨネーズのほうがはっきり「ねっとり」していました。 ところが温度が上がるにつれて差が縮まり、10 度では 3 倍あった差が、40 度では 1.7 倍まで近づきます。

おもしろいのは、2 つが逆の向きに動いたこと。ふつうのマヨネーズは温めると 3 割ほどさらっとしていきます (ふつうの液体と同じ向きです)。ところが低カロリータイプのほうは温めるとむしろ「ねっとり」してきます。 差が縮むのは、2 つが近づく向きに動くからでした。

「形を保とうとする力」も、ふつうのマヨネーズは温めると 2 割ほど下がりましたが、 低カロリータイプはほとんど変わりませんでした。

どうしてそうなるの?

マヨネーズのねっとりは、油の粒が水のなかにびっしり詰まっていることから来ています。 粒がぎっしりで動きにくいから、ねっとりする。

低カロリータイプは油が少ないので、このしくみは使えません。かわりに、 とろみをつける材料で網目をつくっています。 同じねっとりを、違うしくみで出しているわけです。

しくみが違えば、温度への応じ方も違います。ふつうのマヨネーズは、ふつうの液体と同じように 温めるとさらっとしていきます。いっぽう網目のほうは、 温まると糸のような分子がのびて、からみ合いが増える。だから温めるほどねばる。 ふつう液体は温めれば流れやすくなります(はちみつも油もそうです)のに、逆なんです。

どう使い分ける?

冷たいうちは、低カロリータイプのほうがさらさらしています。 サラダや冷やした料理なら、この軽さはドレッシングに近い使い方に向きそうです。 ふつうのマヨネーズは冷えてもねっとりしているので、具にからめたり、ディップにしたりするのに向きます。

温かいものにかけると、ふつうのマヨネーズはさらっとし、低カロリータイプはねばってきて、2 つの差は縮まります。 つまり2 つは、温度に対して逆の向きに表情を変えるのです。

どちらが優れているという話ではありません。しくみが違うから、得意な場面が違う。 冷たいまま使うのか、温かいものに使うのかで選び分けると、それぞれの持ち味が出そうです。

※ 測ったのは 10〜40 ℃ の範囲です。炊きたてのごはんや焼きたてのものはもっと高い温度なので、 そこは測っていません。また、測ったのは粘度と弾性率で、味は測っていません。

この測定の条件や数値をくわしく見たい方は、研究ノートをどうぞ。

くわしい測定条件はこちら →

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